私は現在パーマネントトラベラーとして家族で世界中を飛び回りながら生活しています。
今回は私が日本を出てパーマネントトラベラーになった理由についてを書いてみました。
私がパーマネントトラベラーになった理由
私が日本を出て海外のあらゆる国を転々とするパーマネントトラベラーというライフスタイルを選択したのにはいくつもの理由があったからです。
このページに共感された方は是非パーマネントトラベラーという生き方もアリなのでは?と思いますので、実際に私が日本で直面したあらゆる問題点(つまり海外移住した理由)を書いていきます。
1.海外が好きだから
私をパーマネントトラベラーにした大きな理由はまずこれです。
海外が嫌いで海外移住したりバックパッカーをする人はまず居ないですよね。
外国は日本とは人種も文化も言語も概念もあらゆる事が違っています。
この違いの部分にいつもワクワクしているのだと私は思っています。
「見たことないものを見てみたい」という欲は多くの人が持っていると思いますが、
私の場合はその欲が強いのだと思います。
そこで、海外が好きであれば海外旅行をすれば良いと思うでしょう。
確かに、ただ海外に行きたいのであれば旅行でも良いかもしれません。
しかし、旅行と言えば基本的には1週間前後、長くても2週間くらいですから、
そのような短期間ですと、なかなかその国のあらゆる事を知る事が出来ずに帰国することになります。
また、私の場合は自分と妻とそして子供たちが居ますから、短期間の旅行ではトータルコストが大きくなりがちです。
トータルコストとは例えば日本での住居、これが賃貸であれば賃料が掛かりますから、それに加え海外旅行のコストが上積みになるのです。
2週間の海外旅行に行くと仮定して、その2週間は日本での家賃も当然発生しているので、Wでコストが掛かります。
これは非常に勿体無いと思うんですよね。
ですから私は日本を出てその国々で、自分たちが生活する期間だけの家賃を払う選択をしました。
2.圧倒的自由人だから
私は誰かや何かに縛られるのが大嫌いです。
そのため、住む場所や働く環境、また付き合う人なども常々変わってきました。
誰かに雇われるのも性に合っていないため、学生の時にアルバイトの経験はありますが、就職して会社員をやった経験もありませんし、同じ土地に住み続けるというのもすぐに飽きが来てしまい、最長でも3年程度でした。
常に何か面白い事を探してしまう癖がありますので、そういった性格から同じ事をし続けることや同じ場所に居続けるというのが難しいんです。
車もそうです。ずっと同じ車に乗り続けるのではなくコロコロ乗り換えていましたし、趣味や趣向もその時々で変わってきました。
唯一変わらないのが妻くらいでしょうか(笑)
冗談はさておいて、私はとにかく根っから自由人なのか、ワクワク感が自分の中で無くなってしまった時に虚無感を感じたり絶望的になってしまうんですね。
なので例えば買い物に行くにしても同じ道を通っていくのではなく、違う道を使って行ったりと常に目に映る景色に変化を求める傾向にありました。
だからずっと同じ土地に住み続ける人、同じルートで買い物に行く人、毎日朝起きて夜寝るまで同じことを繰り返しながら生き続ける人を心の底から凄いと思っていました。
私にはできないからです。
私は実は日本でもあらゆる土地に住んできましたが、もうどこに住んでもすぐに飽きてしまうようになって結局住む場所を海外に変えたというのが1つあります。
3.日本の将来に希望が見いだせないから
これはもはや皆さん周知の事実ですが、「日本はもう終わっている」と広く言われていますよね。
例えばですが、年金問題もそうですし少子高齢化などの社会問題。
あとは消費税増税や物価の上昇もそうですし、あらゆる面で今後に不安を抱く人は少なくないはず。
当然そうなると頭の良い人やお金持ちの人など、何かしらに秀でている人達は海外進出などに積極的で、優秀な人材が日本を出て行ってしまうと上述のそれらにまた拍車が掛かります。
私の場合はこういった日本の今後の不安ももちろんそうでしたが、教育面でも今後子供たちが日本で生きていくのはどうなのか?と思ったのが大きいです。
私の場合、日本に居た時は子供が私立・公立とどちらも経験しているのですが、地域にもよるかもしれませんが公立の学校は非常に質が悪かったです。
私自身は子供の時公立の小中学校に通いましたが、やはり質は良くなく、実際に自身が子供の時はそれほど強く感じたことはありませんでしたが、親になった今思い返してみると相当質が悪かったです。
良く言えばそういう環境に居る事で子供たちが強くたくましくなるとも言えるかもしれませんが、そのような質の悪い環境で敢えて学ばなくても良いのではないかと思います。
そして質の悪い生徒の親もまた同様に質が宜しくない傾向にあります。
悲しいかな、蛙の子は蛙。質の悪い親の子はやはり素行も悪くなる傾向にある。
これは私も常々気を付けている部分でもありますが、子は親の背中を見て育つというのは本当だと私は強く感じます。
勿論全部の公立校で全員の生徒と親がという訳ではなく、当然公立の学校でも素晴らしい先生や生徒が居ますし、また親も同様に素晴らしい方もいるのは確かです。
あくまでも実体験としての”割合”の話です。
では私立ではどうなのか?
私立は学校運営をビジネスとして行っていますから、評判などにはとてもシビアです。
公立校よりも勉強面や教育面などで力を入れている傾向にありますし、イジメや素行不良に対する先生や学校の対応も厳しいです。
そのような環境ですから子供たちもしっかり勉強や学校生活に取り組む傾向にあると考えます。
親も皆さんやはりそれなりの収入を得ているという事になりますから、会社の重役、芸能人、お堅い職業の方、などなど社会的地位の高い人たちのため、子供たちも素養が備わっていると言っていいでしょう。
こちらももちろん全私立学校の全生徒に当てはまる訳ではなくあくまで傾向の話です。
さて、公立・私立の話をしましたが、公立の場合はタダ同然であるのに対して当然私立校は大きなお金が掛かります。
我が家の場合は3人居ますから当然3倍の学費です。
実際問題、私の場合はこの学費面でも非常にコストが掛かっていましたし、家賃はもちろん食費や生活費なども非常に大きく、常々お金を稼がなければならない環境にありました。
勿論子を持つ親であれば誰もがそうだとは思いますが、お金を稼ぐという事は同時に税金なども発生しますので、仮に1000万円稼げばそれがすべて手元に残る訳ではありませんよね。
4.日本はコストが高すぎる
私は会社員を経験したことがありませんが、「手取り〇〇円」なんて言葉があるように、会社からもらう給料は額面とは差があります。
所得税、社会保険、年金、住民税などが引かれて入ってくるのが手取りの給料という事です。
毎月その手取りの給料から皆さんやりくりしなければならず、そこから貯蓄に回したり投資したりすると結構生活を切り詰めるか高収入の仕事に就くかという選択ですよね。
あるいは貯蓄も投資もせずに給料を毎月全て使って生活をするかです。
私は個人事業主または法人で様々なビジネスを自分でやってきましたが、このコストには本当に苦労しました。
具体的に書くと長くなるので割愛しますが、私のように少人数で小規模なビジネスをやっていた人間からすると、稼いでもあらゆる支払いで消えていき残りはわずかです。
あらゆる支払いとは法人であれば法人税や家賃や従業員の給料、税理士や弁護士に払う顧問料などはもちろんの事他にも様々あります。
この中から役員報酬を取り、それが自身の給料になるという事ですが、それを満足にやろうとすればそれなりの売り上げが毎月、毎年必要です。
会社の業績は常に一定という訳にはいかず、良い時もあれば悪い時もあり、維持するのはもちろん向上していくのは非常に大変です。
設立して10年後に残っている会社はわずか6.3%というデータもあるくらいです。
そして日本の場合は「私たちの年代は年金が満足にもらえない」とも言われているくらいなのに、年金を払い続けるのが馬鹿らしくて仕方ありませんし、もちろん国保や社保というのは病気やケガの際に負担額が減るという点では大変すばらしいのですが、健康な人からするとやはりアホらしい支払いです。
そうすると日本で頑張っていても何だか一向にお金が溜まらないという現象が起きます。
だから海外に行く人も一定数いるのです。
5.日本は生活コストも高すぎるから
日本で生活するには生活コストが非常に高くつきます。
まず生活コストの割合の中で最も大きいのはなんでしょう。
人によっては家賃ですし、人によっては子供の学費かもしれませんが、
とにかく日本で生活していくにはとても多くのお金が必要ですね。
これはあなたもこれまでに重々実感してきたのではないでしょうか?
私の場合は5人家族で、内訳は私・妻・子供3人の5人家族です。
日本で生活していた時の毎月のコストはその時々によっても変動はありましたが、50~100万円がコンスタントに掛かっていました。
5人家族が住む家というのはある程度大きい家でないと厳しいですし、
子供が小さいと隣近所への騒音などにも気を付けなければなりませんから、
戸建ての賃貸かあるいはマンションなどの集合住宅だとすると防音がしっかりしているところかタワーマンションなどの高級物件になります。
賃貸であればエリアにも依存しますがそれなりに家賃も高くなります。
もちろん探せば幾らでも家賃の安い物件はヒットしますが、
家賃が安いという事は低所得者が多いという事も実際問題ありますから、
治安の問題があったり近所トラブルなども考えられますから色々な面での不安もあります。
そこで一戸建てを購入するという選択肢もあるでしょうが、人生で最も高い買い物と言われるマイホームを購入するのは私にとっては大きなリスクでしかないと思っていました。
ずっと同じ土地に何十年も住み続けるというのは私にとっては牢獄に入れられたも同然です。
もちろん売却したり、賃貸に出したりという選択肢もありますが、大きな投資に対してのリターンは決して多くありませんから、投資用という概念は私にはありませんでした。
まとめ
ここまで私が海外移住という選択肢を取った理由を長々述べてきましたがここに書いていない理由も様々まだあるのですが、これ以上長くしても仕方ありませんのでこのくらいに留めておきました。
パーマネントトラベラーという生き方は必ずしも楽ではありません。
やはり生まれ育った日本で生きていく方がコミュニケーションはもちろん、いざという時に色々動けるという点等、あらゆる面で楽です。
しかしながら毎日同じ仕事をして毎日同じ生活をするというのは果たして幸せなのか?
ここに疑問を抱いた私は結局日本を出て海外での生活をしています。
楽=楽しいという方程式ではありませんから、疑問を持たずに人生を消耗してしまっては非常に勿体無いと私は思います。
しかし、そこに気付いたとしても多くの人はなかなか現状を変える事は出来ずに終わってしまう。
なぜなら行動や生活を変えるというのは決して楽な事ではなくどちらかと言えば大変だからです。
生きていく上でお金は稼いでいかなければなりませんから、その手段である仕事を変えるのも一苦労でしょうし、住み慣れた家や土地を出るというのもまたかなりのエネルギーがいる事でしょう。
ましてや結婚して子供もいれば尚の事です。
ただもしあなた自身が自分の一回きりの人生の中で何かがおかしくて変えたいと感じたのであれば行動してみるのは本当に素晴らしい事だと私は思うのです。