トレード恐怖症(タジタジ病)はポジポジ病同様、FXでお金を稼ぐ上で深刻な問題です。
なぜならタジタジ病は、本来FXで「お金を稼ぎたい」という願望とは矛盾した思考からの行動だからです。
タジタジ病を患っている方というのは当然FXでお金を稼ぐ事が難しいです。
今回はそんなタジタジ病患者さんのために、タジタジ病になってしまう原因と解決方法の解説をしていきたいと思います。
タジタジ病になってしまう表面上の原因
まずはタジタジ病になってしまう原因として考えられる表面上の理由について述べたいと思います。
①お金を失うのがとても恐い
考えられる原因としてはお金を失ってしまうのが恐いから=トレードが恐いとなってしまうのだと私は考えます。
でもFXはそもそもお金をFX業者に入金してリスクを晒した状態で勝ち負けが決まるものです。
FXは”投資”あるいは”投機”と呼ばれる種類の物ではあるかもしれませんが、形式としてはギャンブルと一緒です。
お金を稼ぐ以上、お金を失うリスクも平等にあるのですが、
失うリスクの方ばかりに捉われてしまうのがタジタジ病の原因だと考えられますよね。
②負けるのが恐い
これは①お金を失うのが恐いのとは少し違っていて、金額云々ではなくトレードにおいての勝ち負けです。
つまり勝ち負けへのこだわりという部分が歪んでしまっていて、「負けたくない」⇒「負けが恐い」という事だと考えます。
「FXで勝率100%はあり得ない」「聖杯など存在しない」というのはあなたもよく聞く話だと思いますが、そんなことは百も承知だというのは自分でも分かっているにもかかわらず、それを本当の意味で自身の中に落とし込めていないから負けるのが恐いのだと思います。
私をはじめ専業トレーダーと呼ばれる人たちも当然のことながら負けはあります。
ですが負けても負けても勝ちの方が多ければ良いですし、あるいは負けの方が多かったとしても失うpipsよりも勝った時に取るpipsの量が多ければ最後に勝つのです。
それを理解しているので負けは恐くないですし、必要であれば損切ラインに到達しておらずとも適宜損切を行って自ら負けを認める場合もあります。
これが出来る・出来ないが、つまるところ勝てるトレーダー・負けるトレーダーを分かつ部分だと考えます。
皆さん理屈では分かっているとは思いますが、本当に理解する事が出来ていないから負け続けるし、トレードがいつまで経っても恐いものとなってしまっているのです。
③エントリーチャンスを逃した時の心境によるもの
タジタジ病になってしまう原因として、例えばエントリーチャンスを逃した時に勝っていた時があるとします。
自分が入っていなかったところで勝っていた訳ですから次のタイミングの時にエントリーしたくなりますからエントリーをしますよね。
そして負けるのです。
これがタジタジ病が起きてしまう原因の一つです。
自分がエントリーした方向、例えば「買いでエントリーした瞬間に下がり、売りでエントリーした瞬間に上がる」というような都市伝説的な話はよく聞きますよね。
あるいは身をもって経験しているかもしれませんが、それと同様に自分が入ったタイミングの時だけ負けるみたいな瞬間ってあるんですよね。
そんな時に「自分はなんてついていないんだ」「監視されているのではないか」「取り憑かれているのではないか」
などとマイナス思考に陥りますが、これがタジタジ病になってしまう原因でもあります。
そしてタジタジして入らないでいると次のエントリーポイントでは勝ったりします。
「あれ?やっぱりこの手法勝てるのでは?」と思って次のエントリーポイントも見てました。
勝ちました。
「おっこれは聖杯とはいかないまでも勝てる手法なのではないか」「やっと見つけたぞ!」と喜んだのも束の間、次のエントリーポイントで入ったら負けるっていう・・・
ここで心がポキッと折れてしまってタジタジ病が完成されてしまうというのがあるんですよね。
タジタジ病になってしまう深い原因
上ではタジタジ病になってしまう表面上の原因を挙げさせて頂きましたが、
ではなぜそこまでトレードに対して、あるいは負ける事に対して恐怖心を抱いてしまうのかを深掘りしていこうと思います。
自分のトレードに自信が無いから
これはポジポジ病の方でも解説しましたが、ポジポジ病もタジタジ病もどちらにも共通して言える事が自身のトレードや手法に自信がないからそういった弊害が生まれているのです。
そもそも自分のトレードに自信があれば、負けても次やその次で勝てる事を知っているので負ける事を恐れなくなります。
実際に勝率はそこまで高くなく50%を割っているような人であってもリスクリワードの良いトレードスタイルで証拠金を増やしている人たちは居ます。
その人たちは一度の負けにいちいち一喜一憂することなく淡々とトレードを積み重ねて月、あるいは年単位で勝ち越しているのです。
そこまで勝率が高くないのにトレードに恐怖を抱かないのは、やはりその人たちが自分のトレードに自信を持っているから、手法に優位性がある事を検証の結果分かっているからです。
そこまで自分のトレードに自信をつけるためにはやはりFT4などの練習ソフトで自分の手法がレンジ相場・トレンド相場のどちらに強いのかやどの市場で戦っていくのがベストなのかを導き出して優位性を確かめていくしかありません。
優位性がある事が分かり、最終的には勝ちで終えられるという事が実証できれば、それは自分のトレードへの自信につながりますので恐怖心が少なくなると考えられます。
自分の手法を信じたいと賭ける思いが強すぎるから
これは私自身も経験がありますが、例えばあまりお金がない中で証券会社にお金を預けていて、
それでいて凄そうな手法を安くない金額で購入した時、
心の中では「これで商材の購入は最後にしたい」という思いがあります。
特にこれまでに散々本を読み漁り、商材を買い漁ったような経験があればあるほど尚更顕著です。
ですので、手法の優位性を検証する以前から、藁にも縋る思いでその手法に対して期待と不安を抱いている状態なんですよね。
もっと言うとその手法を購入する前から大きな期待と同時に不安を抱いているのです。
そうすると、自分の中でその手法が高勝率でなくてはなりませんし、獲得できるpipsも多くなければならなくなるのです。
結局その手法を購入してもその手法で負けるのが恐くて、つまりその手法に優位性が無かったと結果をもって証明されるのが恐くて、トレードせず結果を見ないようにするという、
FXで「お金を稼ぎたいがためにトレードをする」「トレードでお金を稼ぐために手法を購入する」という本来の目的とは裏腹な、非常に大きな矛盾が発生しているのです。
これ、実際に私が経験しているからこそここまで事細かに書けるのであって、他のブログでこのような事を語っている人はほとんど居ません。
この状態に陥っている人からするとなかなか刺さるのではないかと思います。
しかし実際のところ、これっていうのはやはり検証不足だからこそ起こる事であって、例えばFT4などを使って検証したり、過去チャートに当てはめてよく見てみると悪くない手法だったりします。
検証不足が故にタジタジ病になってしまうというのは非常に大きなところだと私は考えています。
結局ろくに検証もせず、パっと見であまり勝てなさそうとすぐに見切りをつけ、またお金の都合がついた時に別の凄そうな商材を購入するという負のスパイラルが起きます。
これが俗に言う、ノウハウコレクターの誕生の裏側でもあるのです。
まとめ
さて、ここまでトレードに対しての恐怖症であるタジタジ病について原因と治し方を解説してきましたが、自分に当てはまるなんて事が結構あったのではないでしょうか?
それもそのはず、私自身が負けトレーダーの時はタジタジ病患者でしたので、とてもよく理解出来るのです。
ここを抜け出す事が出来れば勝ち組のトレーダーへの道はグッと近付いてきますから、このページをよく読んで治して頂ければと思います。